藤崎家住宅「赤松館」は、平成12年(2000年)10月18日付で、主屋をはじめ9件が国登録有形文化財に指定されました。
以下がその理由です。
「江戸時代後期より代々庄屋を勤めた大地主の住宅で、建築年代は明治26年 (1893)である。主屋は座敷棟を中心に居間棟、台所・釜屋棟などからなり、建築面積は 769㎡に及ぶ規模を有する。主屋の座敷棟・居間棟の各部屋は銘木を用いた巧緻な意匠になり、高い水準の大工技術を有する近代和風建築である。」 国登録有形文化財に指定されているのは、つぎの9件です。
1. 主屋一棟 (藤崎家住宅・赤松館)木造2階建、瓦葺、建築面積769㎡
2. 味噌蔵一棟 土蔵造二階建、瓦葺、建築面積61㎡
3. 長屋一棟 木造平屋建、瓦葺、建築面積12㎡
4. 篭部屋一棟 木造平屋建、瓦葺、建築面積41㎡
5. 表門一棟 石造、間口5.8m、木製門扉及び左右袖塀付
6. 真中の門一棟 木造、瓦葺、間ロ1.9m、木製門扉及び東側塀延長15m付
7. 下の門一棟 木造、瓦葺、間口2.3m、木製門扉
8. 塀一棟 木造、瓦葺、延長161m
9. 米蔵一棟土蔵造2階建、瓦葺、建築面積247㎡
以上の内、主屋から塀までは、明治26年の建築で、米蔵だけは旧宅からの移築で、昭和7年であった。
(平成15年度 熊大調査報告書より引用)