熊本県葦北郡芦北町田浦にある明治時代に建てられた大地主の邸宅

衣 よみがえる古布

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藤崎家に残る数々の衣

藤崎家住宅「赤松館」には五代目当主彌一郎やその妻アサが使った明治時代の着物や六代目当主彌熊の妻ツネの婚礼衣装など数々の優美な衣装が残されています。

 

六代目夫人ツネの婚礼衣装。鳳凰をあしらった振袖です。

 

藤崎家 衣の継承

藤崎家の衣は現在、現当主夫人の節子さんの手により大切に維持・保管されています。また、使用されなくなった古布はパッチワーク・キルトの作品として現代に蘇っています。その数々の作品は国内で高い評価を受けています。

家庭画報大賞作品

「ヘリテージ」(2007年)

二年半かけて制作。母の着物や祖母の名刺入れ等々自宅で明治時代から使われていた風呂敷など、家族ゆかりのある古布でのアップリケ・キルト。

15㎝角のアップリケ100ケを家族の歴史を遡るように一つ一つつなぎ合わせてみた。タイトルをヘリテージ(遺産)とした。(これは赤松館の歴史)そのものである)

築120年を超える古い建物の中で針を動かしていると先人達の声が聞こえてくるよう・・・・・。現代人が、つい忘れがちなものを大切にする心に気づかせられるのである。

家庭画報準大賞 

「今ここに御所人形たちとの邂逅」(2004年)

昭和初期のものであろう御所人形柄の女児のきものを手にした時、その素朴な愛らしさに、しばし呆然とした。はじめての賞は、私に大きな力と勇気となり次々に作品が生まれた。

家庭画報審査員特別賞 「紅花繚乱」(2016年)

紅絹(もみ)と布全体に広がる可憐な紅の小さな小花模様(大正時代の長襦袢)を活かすため、シンプルなデザインにした。はじめての女児孫誕生の記念に制作。

※これらの作品は特別な時のみ展示しています。

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